アウトドアでこそ真価を発揮する“オーバースペック”さ!? 「アメリカ爆弾処理班」も信頼するミリタリーウォッチの実力とは
19世紀末にアメリカで誕生し、鉄道時刻基準として信頼され堅牢なミリタリーグレードの時計で有名なボール ウォッチ。このたび登場したミリタリーウォッチ「エンジニア ハイドロカーボン EOD」(55万円・57万2000円、消費税込)を、キャンプのお供に連れて行ったので、その使用感も合わせてレポートしていきます。
●突然の雨にも衝撃にも壊れない安心感こそツールウォッチの条件
アウトドア愛好者として、冒険に欠かせない
腕時計 スーパーコピーは慎重に選びたいところ。今回はボール ウォッチから登場した超弩級のハイスペックモデル「エンジニア ハイドロカーボン EOD」がキャンプでどれほど頼れるのか、試してみました。

さて、まずは最初にこの時計の振り返りから。
そもそも今回登場する「EOD」は、同国軍の爆発物処理部隊“Explosive Ordnance Disposal”、通称EODの着用を想定。
2017年に発売され多くのファンの注目を浴びたミルスペックウォッチ「エンジニア ハイドロカーボン デブグル」の後継となるモデルで、「デブグル」を上回る優れた堅牢性と操作性を備えたハイスペックモデルとして製作されています。
ケースサイズは43mm径、厚さが13.7mmとボリューミーではあるものの、ブレスレットに重みをもたせることで重量バランスはしっかりしている印象。
ダイヤルデザインは大きめのアラビア数字とバーインデックスを組み合わせており、3時位置のデイト表示には拡大鏡もあり、視認性は抜群。大きめのリューズガードも相まって存在感のある一本になっています。
キャンプで同行させたのは、秋冬の温度差が激しい場所での使用に耐えられるかも知りたかったから。本作EODはなんとマイナス45度からプラス80度までの温度変化が想定されており、下がってもマイナス5度くらいの富士の裾野くらいであれば楽勝といったところ。
到着するとまずはサイトの設営に入りますが、キャンプ場での作業は意外とハード。クルマから荷物をおろし、テントやチェア、テーブルなどを組み立て、ペグハンマーでペグを打ち込みながら作業を進めます。
ここで心配になるのが、普通の機械式時計では衝撃で故障するのではないかという懸念。
しかしEODは、ムーブメントのひげゼンマイへの衝撃を緩和する耐震システム“スプリングロック”と、調速機構を特殊なプレートで固定して緩急針を衝撃から保護する“スプリングシール”とういふたつの機構を搭載することで、10mから落下させても問題ないという耐衝撃性を担保しています。
なので、気にせず作業をガンガン進められます。とにかくEODはアメリカ爆弾処理班も採用するというほどのオーバースペックさを持ち、300mという防水性は急な雨や、川などに飛び込んでもビクともしません。

特筆すべきは、80,000m/Aという耐磁性。これはロレックスが誇る耐磁時計「ミルガウス」と同等の数値であり、電子機器などからも守られていることを証明しています。今回のキャンプでは電波を発するものは周囲になかったものの、ソナーを積んだ釣り船や日常使いをする際にも気にせず身に着けられる精度への信頼感があります。
またアウトドアではとにかく物に腕をぶつける心配がありますが、ねじ込み式のカバーとリューズガードという2段階のロック方式で衝撃から外れる可能性はなさそう。
とにかく堅牢性さに定評があるボール ウォッチですが、チタンとステンレスを組み合わせたブレスレットも“1400ニュートン”という引張力に耐える両開き式バックルに、頑丈さへの自信がうかがえます。